ブラインドサッカーで目隠しをするのはなぜ?アイマスクの理由とは?

サッカー

2021年パラリンピックで日本が初出場となり、注目されている「ブラインドサッカー」

名前の通り、目が見えない状態で行うサッカーですよね。

僕は中学校までサッカーをやっていたんですが、サッカーを目が見えない状態で行うなんて、想像できません。

一体どのように行っているのでしょうか?

選手は目隠しをしてプレイしていますが、視覚に障がいがあるにもかかわらずアイマスクをするのはなぜなのでしょうか?

その理由やブラインドサッカーならではのルールについても調査しました!

ブラインドサッカーで目隠しをするのはなぜ?

ブラインドサッカーでは、フィールドプレーヤーは目隠しをしてプレイします。

視覚に障がいがあると言っても、その程度は様々だそうで、

  • 光覚弁(こうかくべん)
  • 手動弁(しゅどうべん)
  • 全盲(ぜんもう)

と分けられるそうです。

光覚弁というのは、明るさの判別は可能で、物の有無や影はわかるくらいのレベル。

手動弁というのは、目の前で手を振ると動きはわかるくらいのレベル。

全盲は視力が全くないレベルとなります。

フィールドプレーヤーには、これらの異なる程度の方々が一緒にプレーするため、アイマスクをつけて、全員が見えない状態を作る必要があるということですね!

また、個人的に思うのは、目が見えない状態で体がぶつかるスポーツを行うと、目に手などが当たりそうになっても避けることができなかったりするので、目を守る意味合いもあるのではないかと思います。

ブラインドサッカーのルールは?

それでは、目隠し以外のブラインドサッカーのルールはどうなんでしょうか?

普通のサッカーとの違いも多いので、紹介していきますね!

試合時間は前後半20分ずつで行います。

まず、コートはフットサルコートの大きさで、コートの両サイドには1メートル程度の壁(サイドフェンス)があります。

プレイヤーはフィールド4人とゴールキーパーで行い、キーパーは晴眼者もしくは弱視者が務めます。

また、コートの外では、「監督」と「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割がいます。

監督はコートの外からピッチの中央の選手に指示を出す役割です。

次に、ガイドというのは、相手ゴールの後ろで選手に声をかけ、ゴールの位置や距離・角度を知らせる役割があります。

なるほど!って感じですね。

確かに、このガイドがないと、シュートしてもあちこちにボールが飛んでいって、試合にならないかもしれません。

音の出るボール

ブラインドサッカーでは、ボールにも工夫が施されています。

ボールの中に、金属プレートと玉がいくつか入っており、転がるとシャカシャカと音が鳴る仕様になっているんです。

これにより、プレイヤーはボールの位置や転がり方を把握することができます。

慣れてくれば、音でボールのバウンドの加減やスピードもわかってくるのかもしれません。

「ボイ!」という掛け声

フィールドプレーヤーは、ボールを持つ選手に向かっていく際、「ボイ!(Voy)」という声を出します。

これはある程度想像もつくかと思いますが、自分の存在を知らせることで、危険な衝突を防ぐためですね。

この掛け声がないとファウルをとられてしまいます。

この「ボイ」というのは、スペイン語で「行く」という意味だそうです。

通常のサッカーとの違いは?

人数やボール、掛け声など通常のサッカーとは違うルールが色々とありましたが、

他に違いはあるのでしょうか?

目の見える人の協力

通常のサッカーとは違うところで、コートの外からサポートをするのも大きな違いですね!

ブラインドサッカーのルールのところで説明しましたが、監督とガイド、またプレイヤーではゴールキーパーは基本的に晴眼者か弱視者なので、うまく連携して声をかけることで、勝敗が大きく左右するスポーツとなります。

観戦マナーについて

通常、サッカーの観戦は応援で歌を歌ったり、みんなで決まった掛け声なんかがあり、めちゃくちゃ盛り上がりますよね!

しかし、このブラインドサッカーでは、目が見えない分、プレイヤーたちは「音」でピッチの様々なことを把握しながらプレイします。

つまり、観戦中に大声で応援してしまうと、ボールの音や監督・ガイドからの指示や情報が聞こえなくなってしまいます。

そのため、観戦は静かにするのがマナーとのことです。

ただし、シュートが決まれば大きな声援を送ってあげましょう!!

まとめ

いかがでしたか?

目が見えない中で、体のぶつかり合うスポーツをするのは、かなりの集中力と体力が必要になるかと思います!

選手の方々の努力は計り知れませんね。

ルールを把握して、パラリンピックをさらに楽しみましょう♪

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